腰痛にはコルセットは必須か?
今回は、腰にまくコルセット、骨盤ベルト、についてお話ししています。
今日も岸田のつぶやきブログへの訪問ありがとうございます。
長野県岡谷市のきしだ整骨院の岸田です。
腰痛を治すためにコルセットは必要か??
どんなコルセットが自分には合っているのか、、、
どこに巻くのが正解か、、、
幅はどれくらいが正解??
など、コルセットについてのご質問をいただく事があります。
そんな時は、
まず腰痛の有無・強弱を聞き、どんな仕事をしているのか、普段どんな姿勢で過ごしているのか、どんな不安があるのか、などなどお話をお聞きします。
その理由は、、、
私自身も過去に腰痛経験があり、コルセットを使っていた時期もあったり、いろんなコルセットを見てきたり、
腰痛患者さんの日々の診療の中で、経験上感じた事ですが、
基本的には、「巻かなくても良い」と考えています。
え!!( ゚д゚)!!!
じゃ、腰痛のときどうすればいいの!!?
ってなる方もいらっしゃるかと思います。
巻かない方が良いわけ
巻かない方が良いそのわけは、「自前のコルセットのチカラが発揮されなくなる」から。
【自前のコルセット=背中・腰〜お腹にかけての「筋肉」】
[腹横筋]という筋肉で、
[出典:クリニカルマッサージ(医道の日本社)]
コルセットを巻く事によって、自前のコルセットを使わなくて良い状況を作ってしまい、
その筋肉を「使わなくなり、使えなくなる」からです。
「使わなくなり、使えなくなる」とは、
力が弱くなる、ことはもちろん当然で、
更に、使い方を忘れたり、使えなくなるので、弱くなるよりもっと厄介な現象が起こります。
いわゆる腹筋トレーニングの「腹筋」(腹直筋)、起き上がる時に使うシックスパックの筋肉、ではなくて、
お腹をすぼめたり、下腹を引っ込めたり、姿勢を保持安定させたりする、
お腹の深層にあるお腹と腰をぐるりと包んでいるような筋肉です。
これが、日常的に使っているか、使えているかどうかが重要になります。
腰痛になりにくい方や姿勢の良い人は、自然とこの筋肉を使えています。
※腹横筋の養い方は、、、一番下に記載しています、、、
巻かないほうが良い腰痛
立ってると痛くなってくるもの、座っていると痛くなるもの、前屈や反らすと痛くなるものは、
「動した方が良い」「動かさなければいけない」状態の腰痛です。
- 動かす=柔軟体操や体操
コルセットで慢性的に固めるのは、更に筋肉や関節を固めることになります。
腰部の表面の血流やリンパの巡りの妨げになっていることもあります。
筋肉や関節は、動かさないと硬くなります。巡りが悪くなります。余計に硬くなります。
ですので、しっかり柔軟体操をして、巡りがよくなるように、柔軟性や動きをつけて欲しいと思います。
○重いものは基本持ちません!
座りっぱなしで、立ちっぱなしで負担はないんですけど!!と言う方。
やはり、体操が不足しています。
動かず固めた腰の筋肉や、腰の筋肉とつながっている首やお尻、太ももなどの体操、柔軟体操が不足して居ます。
体操をする事で、筋肉に血液やリンパを流してあげて下さい。
○結構仕事で動くんですけど!!
とか、いつも重たいものを持って鍛えているんですけど!と言う方。
いつも同じような動作、立ち方、使い方をして居ませんか?
「同一動作や同一姿勢の日常化」は、同じ筋肉ばかり「酷使」させてしまい、筋肉の疲労から硬くなり、痛みとなります。
違った使い方や違った立ち方、違った動作を、普段動作の中に取り入れてみて下さい。
ただし、巻いてほしい時はもあります。
急性的に痛みが強くなった「ぎっくり腰」は、一時的に巻く方が良いかと思います。
「ウエスト位置」か「下腹・骨盤」にややキツめに巻くと良いです。
座っているときや、寝ている時は、必ず外して下さい。
あくまでも、屈んだり歩かざるを得ない時、仕事をしなければいけない時に、
応急処置・対応として巻きます。
また、痛くないけど「重たいものを繰り返し持ち上げる」「繰り返し持ち運ぶ」
という状況においては、予防として「その作業の時だけ」巻いて、
そのほかの日常生活では、外して下さい。
まとめ
コルセットは、腰痛を治すものではありません。
コルセットは、腹圧を高めたり、骨盤の安定を「自分の代わり」にしてくれる道具です。
腰に「慢性的に巻く」ことで、自分で何もしなくても勝手に腹圧を高めてくれます。
一時的に腰への負担を軽減させるもの。です。
使い方によっては、完治させにくくする道具になりますので、
「ただ巻いておこう」の感じで使わないようにして下さい。
※腹横筋の養い方、、、
下腹を軽く引っ込める、ウエストを1〜2cm細める感覚。
少しだけウエストのキツめのジーンズのウエストのホックを止める時に、お腹を細める感覚で、日常的に生活をすると、
自前のコルセット:腹横筋が養われ、使えるようになり、腰痛予防ができます。